【デザイン思考】問題解決プロセスとその発想法について

自分が体験したことから問題を発見して、解決策となるアイディアを考えるプロセスを図解してみました。アイディアという思いついた種=プランから始まり、自分ごととしてプロジェクト化して、プロトタイプを作成します。プロトタイプは仮説であったり、モデリングであったり、モックアップだったりしますが、そのプロトタイプによって、エンドユーザーとのコミュニケーションを図っていきます。コミュニケーションをとりながら提案するコンセプトやアイディア・デザインの価値検証を行います。そこで新たに発見される問題もあるでしょう。
自分から程遠いような問題が発生し、そこからアイディアが思いつくかもしれません。こうだったら解決されるのにという他人事のような素朴な思いつきから始まるかもしれません。もしその問題が自分の目の前で発生したらどうでしょうか。目の前に立ちはだかった大きな問題を前に、なんとか打開策を!ということで、解決の糸口を探ることになるでしょう。それでも目の前の問題はなかなか解決されずにいるかもしれません。そして、時間が経ち、さらに追い討ちをかけるような問題が発生したり、関連する問題を見るにつけ、なんとかこの問題を真正面から受け止めて、自分ごととして、解決するための行動を起こしていくことになるでしょう。思いついたアイディアを思い込んでいき、最終的には、自分と最も密接な関係を持った問題を解決するためのプロジェクトを起こして、その問題解決に真剣に取り組んでいくことになるのではないでしょうか。

このように、時間とともに、アイディアは深化していき、自分ごとレベルも上がり、一生かけてでも解決したい問題と対峙するような場面が訪れることがあるかもしれません。その時のために、小さな思いつきでも良いからログ化しておき、たくさんの点を打っておくことがとても重要になってくるはずです。デザインの力なんてとても小さなもので、大きな問題を目の前にすると身がすくんで何もできないような気持ちにさせられることもあります。それでも、少しでも前進して前に進んで、アイディアを考え、企画を立てて、デザインによって解決策を見出すことを繰り返し行うことで、解決される問題もあると信じて前に進むしか、道はないだろうと考えています。それが問題解決発想法のひとつだと確信しています。 
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得意分野のシェアリングエコノミー

■苦手を支えて得意を磨く社会
誰にも苦手分野というものがあります。
誰にも得意分野というものがあります。
得意な分野で活躍し、苦手な分野は誰かに支えてもらって補い合う。
そんな、得意を分かち合うエコノミーが
これから発展していくのではないかと予測しています。
既に得意分野をサービス化するプラットフォームも登場していますが、
これからさらに加速していくと考えられます。
図のようなパックマンのように、
何かが秀でていれば、何かが欠けているのが人間です。
欠けているのは障害者だけではありません。
健常者もできる部分もあれば、苦手なこともあります。
全てが均一というのではなく、
みんな凸凹(デコボコ)があります。
デコボコを認め合い、お互いの長所短所を理解し合える
社会作りがこれから活発化していきます。

■凹凸を活かしたチーム作り
デコボコを埋める為にチームがあります。
お互いの苦手なところは補い合い、
得意な部分にフォーカスして、
最大限のパフォーマンスを上げていきます。
適材適所でチームを組み、今までにないような
価値を提供していけるようなチーム作りやマッチングが、
イノベーティブなプロジェクトには必要不可欠です。
義務教育では学力を均一化する仕組みを基本として、
文系と理系に完全に分けた教育が主流でしたが、
そういった枠組みを超えて、分野の垣根を超えて、
お互いの得意分野を掛け合わせていく。
それこそがこれからのチーム作りの基本となると考えます。



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点は線で繋がっていく

■ボツネタは本当にボツになるのか?

過去に必死に考えたアイディアはコンペ採用ならない場合、無駄なのでしょうか?

実績が出ない時程不安になりがちです。

僕も実績が無い時は認められていない気がして不安な時期が続いたこともあります。

しかし、視点を変えて、全てのアイディアやプロジェクトは過去からの繋がりによって産まれてくると考えましょう。

あの時あの瞬間にあのアイディアを考えていなかったら、今このプロジェクトは無い。

実際私が関わっているROXの元ネタは過去にストックした、

こんなロボットあったら良いのになぁという素案を発展させたものでした。

 

■肯定的に考える癖をつける

目の前にある頼まれ事を丁寧に作りこむと、

もし不採用になったとしても次に繋がっていきます。

不採用の時こそチャンスだと捉えましょう。

審査する側の人が脳内でイメージしていたものとマッチングしなかっただけです。

刺さらなかっただけです。

アイディアは非常に素晴らしい可能性があります。

その時点で他の人が考えたアイディアと類似していたり、

既存商品でそのアイディアに近いものがあったとします。

そこであ~こんなアイディアはもうあるよね~。

で終わるのか、既に世の中に出てたのか~畜生~!

もっと早くに思い浮かんでいたら、大成功してたかもしれないじゃないか~。

的は外れていないんだ。この調子でアイディアをもっともっと考えていこう!

とポジティブに考えるかで、その次のステップでの初動が違ってきます。

ボツったネタも大切に自分の糧にしていくことで、

経験値も上がり、似たようなテーマが来た時に応用が利くようになってきます。

アイディアをストックしておけば、どこかの機会でブラッシュアップするチャンスが産まれます。

 

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企画脳の育て方

■カタチとコトバのインタラクション
 
僕はアイディアを考える時、
スケッチを描いてイメージを想像しながら、
アイデアを練るという手順を踏んで発想していきます。
一方で、スケッチを描く前後には、アイデアや企画内容を
文章としてまとめるということもしています。
 
【カタチからの発想】をスケッチで描き、
【コトバからの発想】を文章で作成する。
この相互のインタラクションによって、アイディアを詰めて行きます。
なかなか上手くいかないことも多いですが、
カタチ⇔コトバを行き来した回数によって、
アイディアやデザインも深まっていくだろうと考えています。
 
さらに、
【形】⇔【図解】⇔【言葉】と、
図解も含めて考察を深めていければ、
鳥の目と蟻の目、両方をイメージしていけます。
 
 
■企画脳=体験脳+イメージ脳=創造脳
 
企画脳はどうやって育てていくことが出来るのでしょうか。
上の図式のように、企画脳を鍛えるには、
自らの体験から、イメージする想像力が不可欠だと考えます。
理由は、自分が体験したことでないとイメージが湧きにくいからです。
具体的なイメージが出来れば、問題点や課題点が浮かび上がります。
そこから初めて創造するという行為が始まります。
 
第三者が体験したことを伝え聞いてもなかなかイメージ出来ません。
リサーチというのも本当は実体験のリサーチが必要です。
第三者にアンケートを実施して、その意見を取り入れた商品企画を
出すということもありますが、
提案者自らが実体験していない意見を取り入れても
デザイナーや起業家としては、
なかなか本当の意味での【解答】というものは出せないでしょう。
 
■日常の中で体験をストックする
 
日々の日常の生活から感じることに敏感になることで、
実体験の経験値を上げていくことを意識しています。
それらをストックしていく仕組みを作ることも意識しています。
 
僕はこのことを最も大切なことだと考えています。
ちょっとおかしいなという違和感、
ちょっとした心遣いに感動したこと、
家族の中で日々起こるちいさな事件。
 
これらをしっかりと記憶し、
課題、問題としてメモを残しておくことをお勧めします。

 

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アイディアを考えるということ

最近夢の中でもアイディアを考えている事がある。
思いつきを思い込んで行くと、頭の中でグルグル。
サイクルが回りだす。
いろいろな引っかかりが出来上がる。

この時点ではまだまだアイディアが熟成しきれていない。
何かが足りない状態。

学生の頃は各課題に対して64案出しなさい。
数をまず出しなさい。
とよく言われた。

数を出せば出すほど、煮詰まってくる。
もうこれ以上出ないというところまでくる。
その壁を突破した時に、ようやくいろいろなネタが
自然と繋がり、一つのアイディアとして身を結ぶ。

そんな経験をしてきたので、なかなかアイディアが定まらない。
決定打が出ない間は暗闇の中でもがいている状態。
そこに光が射す。

そこを求めていきたい。



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