デザイナーがモデリングすると...どんなことが出来る?

デザイナーがモデリングのスキルを磨くことについて考察してみようと思います。

モデリングをいろいろとやってみて思うこと

1伝達
モデリングの仕方を知っていないと、
モデラーへ形状を100%伝達することは難しい。
自分のイメージ通りの形状を第三者にしてもらうには、
阿吽の呼吸みたく二人三脚でやっていくことが必要。
しかし、ベッタリ張り付いてモデリング監修するというのも、
時間の都合もありなかなか難しい。
基本サーフェイス面だけでもモデリングして、
立体造形の伝達が出来るだけでも、イメージのロスが少なくて済む。

2立体的な奥行きや制約を考慮検討
モデリングスキルがある程度あると、簡易の形状を自分で作って、
意匠のスペース検討が可能になり、造形イメージが膨らませやすくなる。
造形の考察は3D上で行うことによって初めて可能。
スケッチで悩むのと、モデリングで悩むのとでは、
後者の方が建設的な回答を導き出せることが多い。
デザイナーはスケッチだけ描いておしまいではない。
造形センスも必要となる。モデラーと対等に話を進められることは、
デザイナー本来の能力の一つだと思う。


3スケッチでは出来ないコミュニケーション
結果的にモデリングツールを習得したら、スケッチ造形が速くなった。
絵だけ=2Dだけで考えていた時よりも、造形展開が速くなる。
なかなかデザイナーのおもうような造形を一発でモデラーに伝えて、
十分納得がいく形状を作り出すということは、難しい。
そこで、自分でシミュレーションしてみて、ある程度イメージを確定していく段階で
CGツールやCADツールを使うことはとても有効な手段。
モデラーとモデリングのキャッチボールをしていくことで、
より現実的に落とし込んだデザインが可能になり、
より魅力のある造形が可能になると断言する。

みなさんも少しだけでも3DCADやCGツールを触ってみることをオススメします。