モデリングデザイナー

二年前からモデリングを少しずつ勉強してきました。
2Dのスケッチだけではデザイナーとして限界を感じ始めていましたし、
将来的にはスケッチ、モデリング、設計、実装まで、
デザイナーがすべきだという考えがあるからです。

CGツールはModoを使用しています。
モデリングの機能が充実しており、基本的なモデリングから、
アニメーション、レンダリングまで一貫して行える点が魅力のソフトです。

造形は基本のプリミティブから作成し、
エッジウェイトやループスライスで感覚的にRを付けていきます。
スケッチでは見えていなかった箇所や、制約に落とし込むと処理が
難しい箇所などの検討もCGで立体的に把握しながら、造形を詰めていきます。

まだまだ周りのモデラーに比べれば、思った通りの造形を
サクサクと作っていける程ツールを使いこなせるレベルには至っていません。
さらに経験を積んでどんなデザインでも
上手く造形処理をしていけるモデラーを目指しています。

モデラーにデザインセンスも求められているが、
デザイナーにもモデリングのセンスが必要です。
モデラー任せでデザイナーはスケッチをモデラーに渡して、はいどうぞ。
良い感じに仕上げてね。ではすまされません。

デザイナーも責任をもって、造形検討を徹底的に細部までこだわりを持って
行っていくことが、職務だと考えています。

3DCADについては、Think Design、Rhinoceroceを使用しています。
線画をRhinoで起こし、Thinkでソリッド化が基本。
最近はほぼThinkで完結です。
モデラーがどんな工程を踏みながら、モデリングを行っているのか知ることで、
デザイナー側からの指示も的確になります。

金型の抜き勾配を考慮にいれたモデリングも
まだまだ経験は浅く、周りのモデラーには到底及びませんが、
少しずつ学んで勉強しています。

3Dプリンターがもてはやされている時代ですが、
やはり物作りの基本であるプロダクトデザインの基礎知識や、
それに付随するモデリングや設計要件を専門家として、
知っておくことがとても重要な資質になると思います。